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ビジネスマッチング事例

「卓越した技術と学術的知見で躍進する企業」

企業名 大久保精工株式会社
事業内容 1.工作機械用スピンドルユニットの設計、製作、販売
2.各種機械部品の設計、加工、販売
所在地 滋賀県草津市野路町683-2
連絡先 TEL:077-564-6011/FAX:077-564-6012
設立 1965年
代表者 代表取締役 大久保信雄
資本金 1,000万円
従業員数 7人

南草津駅西口を出て、びわ湖方面に5分ほど歩いたところに大久保精工株式会社は位置する。1965年に設立、1979年草津市野路町に新工場を竣工した。本日は、専務取締役 大久保元博氏にお話を伺った。

大久保精工株式会社は、1965年の設立以来、工作機械で最も重要な構成部品であるスピンドルユニットを設計・製作・販売している専業メーカーである。スピンドルユニットとは工作機械に組み込まれる「回転主軸」のことで、先端に各種の工具を取り付けることにより、研削、切削などの金属加工を行う。

同社の製品は工作機械メーカー各社に標準採用されている。元来、技術力には定評があり、工作機械メーカーが内製化できないような、難易度の高いスピンドルの依頼が多数舞い込んでいる。高精度、低振動、長寿命、高剛性、高速回転に対応する製品を数多く市場に送り出している。

通常、毎分1万回転以上が高速といわれる中、5万回転以上に耐えうる高速回転スピンドルをラインナップしている。小径微細加工用途にモーター内蔵型の高周波スピンドルを開発し、従来のモーター外付けタイプに比べ大幅なコンパクト化を可能にした。同様の他社製品は存在するが、当社の強みを生かして小型でより高剛性、低振動な製品の開発に成功した。

また、航空機、船舶、風力発電設備などの大型部品加工に対応すべく、2008年には軸の長さが300㎜の内面研削用長尺スピンドルを発売した。2010年には600mmの超長尺スピンドルユニットの開発も終えており、現在その長期的な性能評価を行っている。

これらは、熟練の技と蓄積されたノウハウに裏づけされた結果ではあるが、さらに、顧客の信頼を勝ち得たのは、大久保元博専務が力を入れた、産学官連携でなかろうか。

昨今のPL法に関する動きなどに見られるように、いくら技術がしっかりしており、非常に高性能であったとしても、大手の企業が採用するにはどうしてもデータの裏付けが必要となってくる。

大久保専務は1990年神戸大学・工学部機械工学科を卒業後、伊藤忠商事株式会社に入社して産業機械のビジネスを手掛けていた。2004年頃からは既存のビジネスに加えて、大学の技術シーズを発掘し、産学官の連携を図ることにより新規ビジネスを創り出すプロジェクトも推進した。2006年大久保精工株式会社に入社して以降は、これらの経験を生かしてスムーズに産学官連携に取り組むことが出来た。

滋賀県産業支援プラザの「地域中小企業知的財産戦略支援事業」を活用し特許申請など知財戦略について専門家の支援を受けるとともに、様々な支援を受けることが出来る「経営革新計画」の承認を得た。その後「滋賀県市場化ステージ支援事業補助金」の採択を受けたことを契機に、振動工学の研究者である神戸大学大学院・安達和彦准教授との共同研究を開始した。安達准教授は、国際規格であるISO機械状態監視診断技術者(振動)の最上位資格を有し、全ての機械の振動計測と解析に精通している研究者であることから、回転主軸の研究委託先として最もふさわしい存在である。

2008年には、軸長約300mmの長尺スピンドルユニットを搭載した工作機械を大手機械メーカーが日本国際工作見本市(JIMTOF 2008)に出展し来場者の注目を集めた。

また「平成21年度ものづくり中小企業製品開発等支援補助金」の交付先に決定され、軸長600㎜の超長尺スピンドルユニットの開発に着手し、安達准教授との連携を深めながら「振動設計」の手法を取り入れた高性能な新機種を完成させ、特許を共同出願した。

今年度は、草津市商工観光労政課が取り扱う「草津市産学連携スタートアップ事業」の制度を利用して、草津市内にびわこ・くさつキャンパスが所在する立命館大学・総合理工学院・理工学部機械工学科の酒井達雄教授との連携に取り組み、スピンドルユニットにおける疲労強度の評価方法を確立することを目指して、耐久性の評価・考察を行っている。酒井教授は、同大学の先端材料技術研究センター長であり、金属材料の疲労特性に関する権威者であることから草津市商工観光労政課が仲介し、連携が実現した好例となった。

また、「平成22年度第2回しが新事業応援ファンド助成金交付事業」に採択されたのを機に、モーター内蔵型高周波スピンドルの進化熟成を推進している。新規の開発を推進するにあたっては、滋賀県工業技術総合センターを積極的に活用し、各種測定評価を行っている。

これらの高い技術力、信頼性が評価され昨年9月に経済産業省近畿経済産業局の「2010KANSAIモノ作り元気企業100社」に選ばれた。

今後の展開としては、従来からの顧客である工作機械メーカー各社からの様々なニーズを先取りして更なる技術革新を進めることに加え、新たな市場として、半導体製造装置、医療機器、航空機・船舶・建設機械などの大型部品加工等の様々な分野をターゲットに、市場の開拓に取り組んでいる。我々が「OHKUBO」ブランドのスピンドルを世界中の様々な分野に使用されているのを目にする日は、そう遠くない未来ではないだろうか。

(文責:KIC大西)


専務取締役 大久保 元博 氏

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