ホーム > 草津でがんばる元気企業 > 株式会社 サンエー SAN・EH CO.LTD

ビジネスマッチング事例

「農業の未来を開く」 私たちサンエーは挑戦し続けます。

企業名 株式会社 サンエー SAN・EH CO.LTD
設立 1969年 10月
資本金 23,000千円
代表者 代表取締役  大塚庄吾
従業員数 9名
所在地 〒525-0067 草津市新浜町431-3
事業内容 農業用機械、器具部品及び資材の製造・販売並びに改造修理。
連絡先 TEL 077-569-0333    FAX 077-569-0336

「後継者不足」、「低い国内自給率」そして「TPP」等。今、多くの課題を抱えている農業界において、農業従事者が如何にして効率よく農業を営むことができるかを考えて、植穴開け機「ホーラー」を手掛けて以来、多くの農業機械省力器具を開発し、農作業の改革を図ってきた株式会社サンエーの技術開発を一人で牽引し支えて来られた代表取締役 大塚庄吾氏にこれまでの道のりと今後の抱負についてお話を伺った。

大塚社長は1942年に滋賀県長浜市で生まれ、祖父が戦前の国策により韓国で製糸業を手広く営み、父が蚕糸高等専門学校(現京都工芸繊維大学)を出て旧滋賀県蚕業試験場にて勤務するという環境で育った。大塚社長ご自身は大阪府立大学農学部に進学し、そこで機械工学を専攻したことが現在の技術・開発の礎となった。1965年卒業後、株式会社マルナカ製作所に入社して商品の開発を担当していたが、4年後の1969年に会社の仲間と独立して「株式会社サンエー」を設立し、商品開発等を一人で担当することとなった。創業当時は水稲・畑作農業および露地野菜栽培からハウス栽培が普及し始めた黎明期で、簡易パイプハウスが注目され、各地の野菜栽培地帯はハウス促成栽培が盛んに行われ始めた頃であった。特に奈良県の大和郡山地方ではクリスマス用ハウス促成イチゴの栽培が脚光を浴びており、これからの農業は施設園芸による野菜栽培だと照準を定め、ハウス栽培に関連する農業用器具・機械の開発を目的とした事業を進めることにした。

株式会社サンエーが最初に開発したのが、商品名『ホーラー』である。これは、マルチフィルム(畝の上に雑草の防除や保温・保水、虫除けに使われているシートのこと)ごと植え穴を連続的に開けられ、ポリポット(苗を育てるのに、一時的に使用するビニール製の鉢のこと)に播種された野菜の苗を立った姿勢で植付作業が出来ることで耕作者の腰の負担を軽減出来る特徴がある。最初はトマトやきゅうりの栽培に使われていたが、当時のタバコ栽培が日本専売公社の指導により空き缶を利用して畝に穴を開け、上からマルチフィルムで覆った「穴底植え」といわれる改良マルチ栽培が普及し始めた頃であり、日本専売公社と協力し、タバコ栽培に注力して開発を手掛けた。日本専売公社の規格サイズの穴が開けられることと、他に類似品が無かったことも有り耕作者に重宝された画期的な商品となった。
 そして里芋の深植え栽培や路地栽培、ハウス野菜のポリポット苗・タバコ苗の折衷植え栽培用として開閉式のホーラーを開発、また、大根等の播種作業においてマルチフィルムのみに穴を開けて点播を行う器具の開発等を行った。その後、「パイプハンド・パイプステップシリーズ『ぬい太郎』」等を開発、商品化し、現在では農業従事者から「パイプハンドを持っていない施設園芸農家は無いでしょう。」と言わせるほどになった。営業担当が農業従事者から直接聞いて来たニーズや情報を商品として具現化する。大塚社長は「当社の進むべき方向は農業従事者の皆さんの声によって決まります。」と話す。また、「我々サンエーの小さなアイデアが大型の農業用機械などに活かされることが社会への貢献、ひいては我が社が発展することになる。」と大塚社長は力説した。

株式会社サンエーは大手企業が取り扱わない小規模機械の開発や商品化に注力してきた。中には、安価な類似商品により市場への参入を試みる会社もいくつか出てきたが、長続きせず数年ほどで撤退していった。これは利益を中心に考え、真に顧客の声に応えきれなかったためであると想像する。常に顧客、つまりは農業従事者を中心に置いたスタンスで経営を続けてきた。その結果、社団法人 発明協会(現在の公益社団法人 発明協会)より発明奨励賞を受賞、また、開発の担当者として文部科学省、経済産業省所管の事業への参画、その他に大手企業数社と連携して省力自動機械の開発に携わり、さらには大学との共同開発を手がけられる等、これまでの農作業の常識を打破して改革を図り、各種 ※蔬菜(そさい)園芸・果樹・畑作の分野において人力から省力化・自動化への道筋をつけたことが大塚社長の誇りであると感じた。

※蔬菜…野菜または野菜となる植物のこと

最後に、今後の方向性について伺った。
「現在、日本の農業は所得補償制度の効果やTPPの賛否等が叫ばれているが、日本の農産物や農業技術は今までの「守り」から国際的な視点での「攻め」への取り組みについて、まさに転換期に来ていると思う。前向きな農業従事者からは積極的で革新的なアイデアが生まれる。株式会社サンエーも果敢に積極的な農業従事者と連携し、あらゆる要望に応えられる農機具や栽培システムの開発やアイデア商品の提供でこれからも農業躍進の一助を担っていきたい。」とのことであった。

当然、今日まで様々な御苦労があったと思われるが、顧客の要望に応えるべく開発に時間を忘れて没頭し、試行錯誤を繰り返してきたことを思い出話のように聞かせていただき、剛・柔を使い分け、時折冗談を交え、笑いながらお話しされる姿が、大塚社長の人となりを物語っていた。

(文責:KIC久保田)


代表取締役  大塚庄吾 氏

会社入口

搭載型散布機

塗布機

あなたの会社を登録しませんか?

【お問い合わせ先】

草津市商工観光労政課
〒525-8588
滋賀県草津市草津3-13-30
TEL 077-561-2352
FAX 077-561-2486
草津商工会議所
〒525-0032
滋賀県草津市大路2-11-51
TEL 077-564-5201(代)
FAX 077-569-5692

ご登録申込みフォーム

関西ウェブサイト大賞2011 2011滋賀Web大賞 えちぜんものづくりネット 滋賀県ホームページ 草津市ホームページ 草津商工会議所ホームページ 滋賀県産業支援プラザ 立命館大学BKCインキュベータ 滋賀県大津市企業情報ビジネスマッチングサイト

このページの先頭へ